ようこそ、歴史の息吹が残る箱根へ!
皆様、こんにちは。この箱根に何度もおとずれ、その歴史の深さに魅せられてきました。今日は、皆様がよくご存知の温泉や美術館とは一味違う、「箱根関所」という、まさに「隠れた名所」とも言える場所をご紹介したいと思います。特に、初めて箱根を訪れる方、そしてちょっと変わった体験を求めている外国人観光客の皆様に、ぜひ知っていただきたい場所なのです。(画像は、https://growin.co/hakone400/ より引用)
Hello everyone. I have visited Hakone many times and have been fascinated by the depth of its history. Today, I would like to introduce a place that is different from the hot springs and museums you are familiar with: the Hakone Sekisho, which is truly a “hidden gem”. It is a place that I would like all visitors to know about, especially those who are visiting Hakone for the first time and foreign tourists who are looking for a slightly different experience.
箱根関所とは? なぜ「隠れた名所」なのか?
箱根関所は、江戸時代に徳川幕府が全国に設置した53箇所の関所の一つです。その主な役割は、江戸への人の往来を厳しく取り締まり、特に「島抜け」と呼ばれる、幕府に敵対する大名やその家族の逃亡を防ぐことでした。東海道という、当時最も重要な街道の要衝に位置していたため、その重要性は計り知れませんでした。
しかし、現代において、箱根というと多くの人は温泉や美術館、そして芦ノ湖の遊覧船などを思い浮かべるでしょう。箱根関所は、その賑わいの影に隠れてしまい、現代の観光ルートからは少し外れた場所にあります。それでも、ここは江戸時代の息遣いが最も色濃く残る場所であり、当時の人々の生活や文化、そして幕府の厳格な統治を肌で感じることができる、まさにタイムスリップできるような場所なのです。
箱根関所での体験:まるで江戸時代へタイムスリップ!
箱根関所跡は、近年、江戸時代の姿に忠実に復元されています。
- 当時の建物の再現: 厳重な警備を担った「物見”](ものみ)や、「番所”](ばんどころ)といった建物が、当時の様式を忠実に再現されています。これらの建物の中に入ると、当時の役人たちがどのように職務を遂行していたのか、その緊迫した雰囲気が伝わってきます。
 - 「入り鉄砲に出女」の監視: 関所の前を歩けば、当時の厳しい取り締まり、「入り鉄砲に出女」(江戸への武器の持ち込み、江戸からの女性の移動の監視)の様子が目に浮かぶようです。当時の役人になりきって、旅人の顔色をうかがってみるのも一興かもしれません。
 - 資料館: 関所に関する貴重な資料が展示されている資料館もあります。当時の武器や道具、絵図などを見ることで、より深く歴史を理解することができます。
 - 芦ノ湖との調和: 箱根関所のすぐそばには、美しい芦ノ湖が広がっています。湖面を眺めながら、かつて多くの旅人がこの地を通過していったことを想像するのは、なんとも感慨深いものです。
 
こんな方におすすめ!
- 歴史好きの方: 江戸時代の歴史、特に幕府の統治や街道文化に興味がある方にはたまらない場所です。
 - 静かな体験を求める方: 騒がしい観光地を避け、静かに歴史に浸りたい方におすすめです。
 - ユニークな写真撮影をしたい方: 復元された建物や当時の雰囲気を背景に、他では撮れないようなユニークな写真を撮ることができます。
 - 子供たちに歴史を教えたい親御さん: 実際の遺構や復元された建物を通して、子供たちに楽しみながら歴史を学ばせる絶好の機会です。
 
訪れる際の注意点とアドバイス
- 服装:
- 季節を問わず: 関所跡は屋外が中心ですので、歩きやすい靴は必須です。
 - 夏: 日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めをお忘れなく。
 - 冬: 芦ノ湖畔は冷え込むことがありますので、暖かい服装で訪れることをお勧めします。
 - 「なりきり」体験: もし可能であれば、浴衣や着物のような、少し和風の服装で訪れると、より雰囲気が出て写真映えもするかもしれません。
 
 - 持ち物:
- 飲み物: 特に夏場は、水分補給のために飲み物を持参すると良いでしょう。
 - カメラ: 歴史的な風景を収めるために、カメラは必須です。
 
 - アクセス:
- 車: 東名高速道路「厚木IC」または「小田原IC」から小田原厚木道路を経由し、箱根新道、国道1号線で箱根峠方面へ。駐車場は関所跡の近くにあります。
 - 電車・バス:
- 新宿から小田急線で「箱根湯本駅」へ。
 - 箱根湯本駅から箱根登山バス「元箱根港」または「箱根町港」行きに乗車。「箱根関所跡」バス停で下車。
 
- ポイント: 観光船(海賊船)でも「箱根町港」または「元箱根港」に到着できますので、船からの景色と合わせて訪れるのもおすすめです。
 
 
 - 所要時間: 関所跡の見学と資料館の閲覧で、おおよそ1時間~1時間半程度を見込むと良いでしょう。時間に余裕があれば、周辺の遊歩道なども散策できます。
 - 費用:
- 入館料: 箱根関所跡の入館料は、大人500円程度です。(2023年10月現在。最新情報は公式サイトでご確認ください。)
 - 交通費: ご利用になる交通手段によって異なります。
 - 食費: 箱根湯本や元箱根周辺には多くの飲食店があります。名物の蕎麦や、海鮮料理などを楽しめます。
 
 
箱根関所周辺のおすすめグルメ
箱根関所跡のすぐ近く、箱根町港や元箱根港周辺には、美味しい食事処が点在しています。
- 蕎麦: 箱根といえば蕎麦。澄んだ空気の中でいただく蕎麦は格別です。
 - 海鮮料理: 芦ノ湖で獲れたワカサギなどを味わえるお店もあります。
 - 甘味処: 散策に疲れたら、抹茶や和菓子で一息つくのも良いでしょう。
 
まとめ
箱根関所は、単なる古い建物の跡ではありません。それは、約400年前に生きた人々の息遣いが感じられる、生きた歴史の証です。 温泉や美術館でリフレッシュするのも素晴らしいですが、たまにはこのように、歴史の深淵に触れる旅もいかがでしょうか? きっと、皆様の箱根旅行が、より一層豊かなものになるはずです。
さあ、あなたも箱根関所で、歴史の探検に出かけませんか?
  
  
  
  

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