皆さん、こんにちは!今日は、私が長年研究してきた日本の歴史と文化の宝庫、広島県にひっそりと佇む、まさに「隠れた名所」とも呼ぶべき、厳島神社(いつくしまじんじゃ)について、熱く語らせていただきたいと思います。(画像は、https://www.itsukushimajinja.jp/ より引用)
Hello, everyone! Today, I would like to talk passionately about Itsukushima Shrine, a hidden gem in Hiroshima Prefecture, a treasure house of Japanese history and culture that I have been researching for many years.
厳島神社とは? ~海に浮かぶ神秘の社~
「厳島神社」と聞けば、広島県、あるいは日本を代表する景勝地として、その名を知っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その魅力は、私たちが想像する以上に奥深く、そして、地元の人々でさえ、その歴史の綾や隠された物語に触れる機会は少ないのです。
厳島神社は、広島湾に浮かぶ宮島(正式名称:厳島)に鎮座する、海上に建てられた神社です。その最大の特徴は、海の水位によって姿を変える、水上木造建築の「海上の鳥居」と「社殿」。満潮時には、鳥居が水に浮かび、まるで海の上に社殿が建っているかのような、幻想的な風景が広がります。この光景は、古くから「日本三景」の一つにも数えられ、訪れる人々を魅了してやみません。
創建の歴史 ~神話と信仰の結晶~
厳島神社の歴史は古く、その創建は、今から約1400年以上前の西暦593年とも伝えられています。祭神は、宗像三女神(むなかたさんじょしん)と呼ばれる市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、湍津比賣命(たぎつひめのみこと)、市比賣命(いちひめのみこと)の三柱。航海安全、安産、縁結びなどの神様として、古くから篤く信仰されてきました。
この地が選ばれたのは、古来より「神の島」として崇められてきた宮島の神秘的な力と、航海の要衝であったことが理由と考えられます。源平合戦ゆかりの地としても有名で、平清盛が厳島神社の造営に力を注ぎ、現在の社殿の原型が作られたと言われています。
なぜ「隠れた名所」なのか? ~知られざる物語~
では、なぜこの素晴らしい神社が「隠れた名所」なのでしょうか?それは、多くの人がその「外観の美しさ」に目を奪われ、その「歴史の深さ」「祭祀の意義」「隠された文化」にまで思いを馳せる機会が少ないからに他なりません。
例えば、
- 潮の満ち引きとの関係性: 満潮時の神秘的な姿だけでなく、干潮時に鳥居まで歩いていける姿、さらにその向こうに広がる砂州の美しさ。潮の満ち引きという自然の営みと一体となった神社の姿は、単なる建築物以上の存在です。
- 「座して祈る」という信仰: 厳島神社は、一般的な神社のように本殿に参拝するのではなく、海上にある社殿に「座して祈る」という独特の祭祀形式を持っています。これは、神様との距離を縮め、より深い祈りを捧げるための工夫であり、その精神性に触れることで、訪れる人の心境も変わるはずです。
- 大願成就のパワースポット: 平清盛をはじめ、多くの武将や貴族がここで祈願し、その成就を遂げました。特に、海上交通の安全を祈る「大願成就」のパワースポットとして、その力は今も健在です。
- 隠された細工や意味: 社殿の柱や彫刻には、当時の人々の願いや知恵が込められた、数々の細工が施されています。それらを一つ一つ見つけていくのも、この神社の楽しみ方の一つです。
外国人観光客の皆さんへ:訪問のヒント
もしあなたが、日本、そして広島を初めて訪れる外国人観光客の方であれば、厳島神社は、あなたの旅のハイライトになること間違いなしです。いくつか、訪問にあたってのアドバイスをさせてください。
最適な訪問時期と服装
- 潮の満ち引きをチェック!: 厳島神社の最も美しい姿を見るためには、潮の満ち引きの時間を事前に調べることが重要です。満潮時は海上の鳥居の神秘的な光景を、干潮時は鳥居まで歩いていく体験を楽しめます。どちらも素晴らしいので、可能であれば両方の時間帯を体験できると良いでしょう。潮見表は、インターネットで「厳島神社 潮見表」と検索すれば簡単に見つけることができます。
- 季節: どの季節でも訪れる価値がありますが、春(桜)と秋(紅葉)は特に美しいです。夏は暑いので、帽子や日焼け止めを忘れずに。冬は比較的空いていますが、風が強く冷え込むこともあります。
- 服装: 歩きやすい靴は必須です!宮島内は坂道や石畳が多いので、ヒールやサンダルは避けた方が良いでしょう。また、海からの風は意外と冷たいので、夏場でも羽織るものがあると安心です。神社内は神聖な場所ですので、露出の多い服装は避け、丁寧な格好を心がけましょう。
アクセス方法
厳島神社へは、JR西日本を利用するのが一般的です。
- 広島駅から: JR山陽本線で「宮島口駅」まで約25分(普通列車)〜30分(快速)。
- 宮島口駅から: 徒歩約5分で宮島松大汽船またはJR西日本宮島フェリーの乗り場へ。
- フェリーで宮島へ: フェリーで約10分。「宮島桟橋」に到着します。
- 宮島桟橋から厳島神社へ: 桟橋から厳島神社までは、徒歩で約15分。商店街を散策しながら向かうのも楽しいでしょう。
費用(目安):
- JR運賃: 広島駅~宮島口駅 片道約420円
- フェリー代: 宮島松大汽船 片道約180円 / JR西日本宮島フェリー 片道約200円(※JRパス利用者はJRフェリーが無料になる場合があります)
- 厳島神社拝観料: 大人300円
合計: 往復で約1,000円〜1,200円程度(JRパス利用状況により変動)
飲食とショッピング
宮島には、おいしいものがたくさんあります!
- もみじ饅頭: 広島土産の定番。様々な味がありますので、食べ比べてみてください。
- 焼き牡蠣: 瀬戸内海で採れた新鮮な牡蠣は格別です。
- あなごめし: 宮島名物としても知られています。
- 杓子(しゃくし): お米をよそう木製のしゃもじ。縁起物としても人気です。
- 伝統工芸品: 弥山焼(みせんやき)などの陶器や、紅葉のモチーフを使った工芸品なども豊富です。
知っておくとさらに楽しいこと
- 「平家納経」: 平清盛が奉納したとされる国宝「平家納経」は、その美しさと豪華さで知られています。厳島神社の宝物館で展示されていますので、ぜひ足を運んでみてください。
- 大鳥居の裏側: 干潮時には鳥居の根本まで行くことができます。足元に記されている文字などを探してみるのも面白いでしょう。
- 弥山(みせん)登山: 体力に自信のある方は、宮島最高峰の弥山に登ってみるのもおすすめです。山頂からの瀬戸内海の絶景は、まさに圧巻です。ロープウェーもあります。
まとめ:歴史と神秘を体感する旅へ
厳島神社は、単なる観光地ではありません。そこには、悠久の歴史、深い信仰、そして自然との調和があります。今回お話しした「隠れた名所」としての視点を持つことで、きっと、あなたの厳島神社訪問は、より一層豊かなものになるはずです。
このブログを読んだあなたが、ぜひ一度、この神秘的な島、厳島を訪れ、その魅力を肌で感じてくださることを願っています。そして、地元の人々でさえ見過ごしてしまうような、小さな発見や感動を、たくさん見つけていただければ幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!


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