隠れた名所100:別府 (九州) “100 Hidden Gems in Beppu (Kyushu) Even Locals Don’t Know”

みなさん、こんにちは! 温泉王国、別府へようこそ! 地元で生まれ育ち、この街の奥深い魅力に日々触れている私から、初めて別府を訪れる皆さん、そして「別府って温泉しかないんでしょ?」と思っているあなたに、とっておきの情報をお届けします。

別府といえば、やはり「温泉」。これは間違いありません。でも、その温泉の数、湯けむりの美しさ、そして温泉にまつわる文化は、想像以上に多様で奥深いのです。今日は、そんな別府の魅力を、地元の人でも意外と知らないような「隠れた名所」を中心に、皆さんの旅がより一層豊かになるよう、とっておきの情報をお伝えしていきます。

別府って、どんなところ?

まずは、別府の基本情報から。別府市は、大分県に位置し、日本有数の温泉地として世界的に有名です。その源泉数と湧出量は、全国でもトップクラス! 街のあちこちから湯けむりが立ち上り、独特の風情を醸し出しています。

別府の歴史と文化:温泉と共に歩んできた街

別府の歴史は、古くは奈良時代にまで遡ります。当時から温泉地として知られ、多くの人々がその効能を求めて訪れていました。時代と共に、温泉は単なる湯治場から、療養、そして観光へとその役割を変えていきました。特に戦後、別府は「温泉観光都市」としての地位を確立し、数多くの温泉旅館や観光施設が整備されました。

しかし、その賑わいの裏側で、古き良き別府の風情や、地元の人々が大切にしてきた文化が、少しずつ忘れられつつあるのも事実です。今日は、そんな「隠れた」魅力を掘り起こしていきましょう。

初めての別府:これだけは知っておきたい!

1. 温泉の種類がすごい!

別府には、約2,800もの源泉があり、その泉質は実に多彩! 塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉など、様々な効果が期待できる温泉が楽しめます。

  • 「地獄めぐり」は外せない! 別府のシンボルとも言える「地獄めぐり」。これは、地獄のように熱く煮えたぎる温泉や、その珍しい景観を楽しめる観光スポットです。海地獄、血の池地獄、龍巻地獄など、それぞれ個性豊かで、見ごたえ十分。ただし、ただ眺めるだけでなく、それぞれの地獄にまつわる歴史や伝説を知ると、さらに面白くなりますよ。例えば、血の池地獄は古くから薬としても使われていたという話もあります。

  • 「足湯」で気軽にリラックス 街のあちこちに無料の足湯があります。旅の疲れを癒すのに最適! 地元の人々との触れ合いの場にもなっています。

  • 「明礬温泉」の湯の花製造所 明礬温泉地区にある湯の花製造所は、昔ながらの製法で湯の花(温泉成分が結晶化したもの)を採取しています。国の重要無形民俗文化財にも指定されており、その歴史的価値は高いです。ここで作られた湯の花は、自宅のお風呂でも温泉気分を味わえるお土産としても人気です。

2. 服装:快適に楽しむためのヒント

別府は年間を通して比較的温暖ですが、季節によって気温差があります。

  • 春・秋: 過ごしやすい気候です。薄手の長袖に、カーディガンなどの羽織るものがあると便利です。
  • 夏: 日中は半袖で十分ですが、日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めは必須。夕方以降は少し涼しくなることも。
  • 冬: 寒暖差が大きいため、重ね着で調整できる服装がおすすめです。マフラーや手袋があると安心です。

特に注意したいのは、温泉巡り。 浴衣やタオルは旅館に備え付けられていることが多いですが、地獄めぐりなどで歩き回る際は、歩きやすい靴が一番です。また、夏場は汗をかくので、着替えがあると快適でしょう。

3. 行き方:別府へのアクセス

  • 飛行機: 最寄りの空港は大分空港です。空港から別府駅までは、バスで約50分~60分です。
  • 電車: JR日豊本線「別府駅」が中心となります。博多や大分方面から特急列車が運行しています。
  • 車: 大分自動車道「別府IC」を利用します。

別府市内での移動: 別府駅周辺は徒歩でも観光できますが、少し離れた場所へ行く場合は、バスやタクシーが便利です。別府市営バスは、市内観光の主要スポットを網羅しているので、活用すると良いでしょう。

4. 費用:旅の予算目安

別府旅行の費用は、旅行のスタイルによって大きく変わります。

  • 宿泊費:
    • リーズナブルな宿(ビジネスホテル、ゲストハウス): 1泊 5,000円~10,000円程度
    • 温泉旅館(スタンダード): 1泊 15,000円~30,000円程度
    • 高級旅館: 1泊 40,000円~
  • 交通費:
    • 飛行機・新幹線: 出発地によりますが、往復で数万円程度。
    • 現地交通費(バス・タクシー): 1日 1,000円~3,000円程度
  • 食費:
    • ランチ: 1,000円~2,000円程度
    • ディナー: 2,000円~5,000円程度(地元の美味しいものを堪能するなら)
  • 観光費:
    • 地獄めぐり共通券: 2,000円程度
    • その他施設入場料: 各施設によりますが、数百円~1,000円程度

【モデルケース:2泊3日、温泉旅館に宿泊、地獄めぐりなどを満喫する場合】

  • 一人あたりの総額目安: 70,000円~120,000円程度(交通費除く)

地元民が教える!「隠れた名所」10選

さて、ここからが本番です! 地元の人も意外と知らない、あるいは素通りしてしまうような、別府のディープな魅力を厳選してご紹介します。

1. 温泉神社の「石畳の参道」

別府八幡秋葉神社の境内にある、ひっそりとした温泉神社。この神社の石畳の参道は、苔むした趣のある雰囲気で、まるで別世界に迷い込んだかのよう。静かで心地よい空気が流れており、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

2. 鉄輪(かんなわ)温泉「蒸し湯」体験

地獄めぐりで有名な鉄輪温泉ですが、実は「蒸し湯」が体験できる場所がいくつもあります。薬草を敷き詰めた部屋で、蒸気によって体を芯から温める昔ながらの入浴法です。デトックス効果も期待でき、独特の心地よさがあります。

  • どこで体験できる?: 鉄輪温泉の「ひょうたん温泉」などで体験できます。

3. 別府タワーからの「隠れ展望」

別府タワーは、別府の街並みを見渡せる定番スポットですが、実はタワーの足元にも、地元の人が日常的に利用する小さな公園や、海沿いの散歩道があります。そこから見上げるタワーの姿もまた趣深いものがあります。

4. 湯けむり展望台の「裏側」

湯けむり展望台は有名ですが、その周辺には、地元住民が日常的に利用する生活道路や、小さな商店が点在しています。そこをゆっくり散策すると、観光客のいない、飾らない別府の日常風景に出会えます。

5. 新別府(しんべっぷ)温泉「砂むし会館」

指宿(いぶすき)が有名ですが、別府にも砂むし温泉があるのをご存知ですか? 海岸から汲み上げた温かい砂に埋まることで、発汗作用を促進します。全身がじんわりと温まり、リフレッシュできます。

6. 別府市立図書館の「レトロな雰囲気」

別府駅からも比較的近く、隠れた名所としておすすめなのが別府市立図書館。建物自体がレトロで趣があり、静かで落ち着いた空間です。地元の郷土資料なども展示されており、別府の歴史を深く知るきっかけになるかもしれません。

7. 浜脇(はまわき)温泉「共同浴場巡り」

別府駅の南側に広がる浜脇温泉地区には、地元の人々が利用する昔ながらの共同浴場が数多く残っています。観光客向けの施設とは違い、地域に根ざした素朴な雰囲気を感じられます。いくつか巡ってみて、お気に入りの一つを見つけるのも楽しいでしょう。

8. 関の江(せきのえ)公園の「夕日」

別府湾に面した関の江公園は、地元の人々の憩いの場。ここから望む夕日は格別です。海に沈んでいく太陽が、湯けむりと共に街をオレンジ色に染め上げる様は、まさに絶景。

9. べっぷ駅構内の「隠れグルメ」

別府駅構内や駅周辺には、地元の人しか知らないような、隠れた名店があります。例えば、駅構内にある立ち食い蕎麦屋さんでは、地元産の食材を使った素朴で美味しい蕎麦が楽しめます。

10. 別府大学の「学食」

もし時間に余裕があれば、別府大学の学食もおすすめです。一般の人も利用できる場所があり、安くて美味しい食事が楽しめます。地元学生の活気を感じながら、地域ならではのメニューを味わってみるのも一興です。

別府で味わいたい!おすすめグルメ

別府は温泉だけでなく、食の宝庫でもあります。

  • とり天: 鶏肉を天ぷらにしたもの。別府のソウメシ(ソウルフード)とも言われています。サクサクの衣とジューシーな鶏肉の相性は抜群!
  • りゅうきゅう: 魚の切り身を甘辛いタレに漬け込んだ郷土料理。ご飯のおかずにも、お酒のつまみにもぴったり。
  • 地獄蒸し料理: 温泉の蒸気を利用して調理された料理。野菜や卵、魚介類などを蒸すことで、素材本来の旨味が凝縮されます。
  • 関アジ・関サバ: 別府湾で獲れるブランド魚。新鮮で身が締まっており、刺身や寿司で味わうのがおすすめです。

旅の注意点

  • 温泉マナー: 浴場では、かけ湯をしっかり行い、タオルを湯船に入れないなど、基本的なマナーを守りましょう。
  • 衛生面: 温泉地なので、足元が滑りやすい場所があります。特に雨の日などは注意が必要です。
  • 湯あたり: 長時間入浴したり、一度に多くの温泉に入りすぎると、湯あたりを起こすことがあります。無理せず、休憩を挟みながら楽しみましょう。
  • 交通: 別府市内の移動は、バスが便利ですが、時間帯によっては混雑することもあります。

まとめ

別府は、単なる温泉地ではありません。その歴史、文化、そして地元の人々が大切にしてきた日常風景の中に、訪れる人々を魅了する数え切れないほどの魅力が隠されています。今回ご紹介した「隠れた名所」を参考に、ぜひあなただけの別府の旅を体験してみてください。きっと、忘れられない思い出になるはずです。

さあ、あなたも別府の奥深い魅力を発見しに、旅に出てみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました